Fedora30さんの初期設定のメモ
ことのはじめ
先日、実験機で使っていた環境が汚くなり吹き飛ばしてLinux mintの方から鞍替えをしてみようと思い、今に至ります。Fedora30での日本語化設定について自分用にメモを残します。
要約
この記事の要素です。
Fedora30での日本語設定
日本語の入力と設定について
僕はterminalでの設定ができないので、GUI設定で進めます。 また、僕のキーボードはjis配列なのでjis配列を標準で書きますがus配列についても少し言及します。
左上[アクティビティ]から左側のダッシュエリアの最下部[アプリケーションの表示]で歯車マークの[設定]を開きます。
設定中の[地域と言語]から言語[日本語]、フォーマット[日本]になっていることを確認します。(変えたい場合は変えてください)
入力ソースで任意の入力ソースを選択し、必要以外のものを[x]ボタンで消します。日本語(かな漢字)があれば、これを設定してください。*これについてはあとで詳解します。
次にキーボードショートカットの設定です。Linux mint、Ubuntuではterminalの立ち上げはデフォルトで[Ctrl Alt T](shiftキー入力なし)で割り当てられているのですが、Fedora30ではその割り当てがないので、自前で設定します。
先程の作業と同様に[設定]から[デバイス]の[キーボード]を開き、最下端の[+]ボタンから独自のショートカットの登録をします。 名前は[terminal]もしくは[ターミナル]と自由に設定してください。コマンドは[gnome-shell]で変更不可です。最後にショートカットの設定ですが、[ショートカットの設定…]ボタンから実際にタイプして設定します。[Ctrl Alt T]の順で一つ一つ指を離さずにタイプしてください。タイプが終わると、画面が一つ戻るので自分の設定したキーと同様であるか、確認をしてください。
また、キーボードショートカットを新しく追加する場合は同様の手順で行いますがコマンドについては必ず有効なものを調べて登録し、またショートカットキーは他のショートカットと被っていないか確認してください。
登録が完了したら先程登録した[Ctrl Alt T]で実際にterminalを立ち上がるか確認してください。
入力方式と入力ソースについて
*詳解
はじめに入力方式と入力ソースについて説明します。
- 入力方式…入力するモード。ローマ字入力orかな入力のこと
- 入力ソース…キーボード入力のキー割当を司るもの。us配列とjis配列の切り替えに当たる
先程行ったキーボードショートカットですが、タイピングの欄が途中にあったと思われます。これは入力ソースを切り替えるもので、今回の設定では日本語(かな漢字)に絞ったのでショートカットキーが効きませんが例えば入力ソースが日本語と日本語(かな)の2つが登録されていた場合、[Super Space](Windowsキー+Space)でこの2つのソースが入れ替わります。
しかし、全角半角は日本語(かな漢字)の中で切り替えが可能なためわざわざ日本語と日本語(かな漢字)をまたぎ入力方式を切り替える必要はありません。標準的には一つの入力ソースの中でモードを切り返るべきと私は考えます。
したがって、タイピングの入力ソースの切り替えのショートカットは全角半角キー(Zenkaku_Hankaku)に割り当てないほうが好ましいと思われます。
余談ですが、入力ソースの切り替えのショートカット[Super Space]を[Zenkaku_Hankaku]に割り当てて使用すると約1~2秒のラグがあります。デフォルトであれば即時に切り替えられるのですが、不便利でありおすすめしません。
US配列について
ここではjis配列を標準に設定を示しましたが、us配列ではこれは当てはまりません。
us配列では入力ソースの切り替えを行うことによってローマ字入力とかな入力の切り替えをするのが一般的です。これは日本語jis/usの記号キーの配列の違いによるものです。
(試しに、入力ソースに英語(米国)から英語(US)を追加し、目のアイコンでキーボード配列の一覧を確認するとわかりやすいかもしれません)
したがって、us配列キーボードを使用する際は上記のように一つの入力ソースを使用するのではなく「日本語を打つための入力ソース」と「ローマ字と記号を打つための入力ソース」を行き来する設定が好ましいと思われます。(半角全角キーに関しては未検証なので入力ソースの切り替えの速度は使用感に応じて設定してください)
おすすめの入力ソース
デフォルトというか、私の周りでデファクトスタンダードな入力ソースのmozc紹介です。
以下、mozcのインストールの方法です。
(ここではibusでのインストールをしていますが、fcitxもありますので気になったらそちらも参考にしてください。Ubuntu17.10日本語Remix(?)のデフォルトではfcitxらしいです) 参照:
[Ctrl Alt T]でterminalを開き、
sudo dnf update sudo dnf install ibus-mozc
を実行します。管理者権限とパスワードについては各々でよろしくお願いします。
これで、先程の入力ソースに日本語(Mozc)が追加されたはずです。
日本語(かな漢字)と日本語(Mozc)の違いは日本語入力をした際の変換の辞書の違いです。また、かな漢字の場合は変換が小出しに出ますが、Mozcは逐一変換の予測を表示してくれるので使用感が違います。
ここは好みですので、好きに設定してください。
お疲れ様でした。